お酒は適量で楽しみましょう

皆様、こんにちは。西宮市、夙川グリーンプレイス、藤本整形外科循環器内科クリニック、理学療法士の泉本です。
2021年も年末となりました。年越しの準備は整いましたか?年末年始といえばお酒を口にする機会が多いと思います。「酒は百薬の長」と言われたりもしますが、それはあくまで適量な飲酒量な場合です。

飲酒で摂取したアルコールは肝臓でアセドアルデヒトという有害な物質に分解されます。これによって顔が赤くなったり、頭痛や動悸が起こります。日本人はこのアセドアルデヒトを分解する酵素が少ない傾向にあり比較的お酒には弱い人種です。飲酒量が増えがちとなるこの時期ですが、ほどほどにお酒を飲んで楽しむことが健康を守ることにつながるでしょう。そこで今回のテーマとなります。「適度なお酒の量」について皆様ご存知ですか?

国の施策である『健康日本21(正式には『21世紀における国民健康づくり運動』)』では「節度ある適度な飲酒」として1日の平均を約20g程度(純アルコール量をgで表示)と示しています。健康を損なわずに飲酒を楽しんでいく為には適量である約20gを目安としていくことが大事となってきます。

では、ご自身の飲酒量が目安量である20gより多いのかどうかを調べるにはどうすればいいのか?下図のような計算方法で求めることができます。

お酒の量(ml)に対してアルコール度数(%)をかけると純粋なアルコール量(ml)が算出されます。グラム(g)で表す為にはアルコール比重の0,8を掛けて換算する必要があります。下の具体例で一緒にやってみましょう。

お酒の種類によってアルコール度数や一度に飲む量も違ってきます。おおよそですが下の図のようになります。

いかがでしょうか?計算は少しややこしいかもしれませんが、いつも飲まれている量が推奨されている量より多いのか、それとも適度な量なのかを確認するには実際の飲酒量から算出してみるのが一番確かな方法です。大量飲酒では心拍数の上昇をきたし心臓への負荷となります。飲酒に伴い塩分の多いおつまみを食べすぎると血圧の上昇を招き動脈硬化へとつながります。適量であれば精神的なリラックス効果も望め、ストレス発散となります。この機会に一度、ご自身の飲酒量が適量であるか見直されてみてはいかがでしょうか?

今年9月にクリニック開院となってからの4ヶ月間あっという間に過ぎました。引き続き地域の方々に必要とされるリハビリテーション室づくりをしていきます。来年度もよろしくおねがいします。