リハビリテーション室で1番の人気者。

皆様、本年もよろしくお願いします。西宮市、夙川グリーンプレイス、藤本整形外科循環器内科クリニック、理学療法士の泉本です。2022年となり早くも1週間が経過しました。胃腸を休める為の七草がゆは食べられましたか?

本日は当リハビリテーション室の物理療法機器の紹介です。すでに体験された方はわかるのですが、初めて見る方からはよく「あれは何の機械ですか?」と聞かれます。

上の写真にあるのは通称『ウォーターベッド』と言われているものです。その名の通り、ベッド面の下には水が存在しています。上にのると水面に浮いているようにふわふわしています。横になってリラックスした状態で背部の抗重力筋をマッサージしてくれるものです。

人間は立った状態では前側に重みが偏っています。肺や心臓が存在する胸郭や腹腔内の内臓も前側にあり、身体の軸である背骨は相対的に後側に位置します。そのため、普通に立っているだけでも前に倒れそうになる力に抗しないといけません。姿勢を保持する為の主要な筋肉「姿勢保持筋」は全てといっていいほど体の後側(背面側)についています。重たい頭部(約4〜5kg)を支える頚部の筋、背骨を支える胸椎・腰椎部の脊柱起立筋、太ももの裏側の大腿二頭筋、ふくらはぎのヒラメ筋などにより重力の下で2足で立つことが可能となっています。

しかし、常に重力下で2足で立ち続け、加えて何らかの作業を体の前側で行うと背面の筋肉にはさらに負担がかかってしまいます。腰部痛、後頚部痛、肩が凝ったりすることもあります。

背骨は元来、生理的なカーブを形成していますが様々な負担が掛かるとそのカーブが崩れてしまいます。背骨の一つ一つを「椎骨」と言いますが、上下の椎骨同士にも「関節」があり、その関節のかみ合わせが負担のかかる姿勢により悪くなると筋肉の慢性的な痛みにつながってきます。そうならないように毎日の姿勢を正すことが大前提として大事ですが、「痛み」「だるさ」が出た場合、解消する為に筋肉のケアをしないといけません。緊張が高くなり血流不全を起こした筋肉には緊張の緩和(リラクゼーション)が必要です。

「ウォーターベッド」は下の図にあるように抗重力筋に対して順番に水圧でマッサージをしてくれます。さらには身長の自動検知機能があり、ピンポイントで筋に刺激が入るようになっています。

非常にスグレモノの「ウォーターベッド」はリハビリテーション室で1番人気のある物理療法機器です。体験してみるとその心地の良さに寝入ってしまいますよ。リハビリテーションを受ける際にはご相談下さい。お待ちしております。

副院長も熟睡されました…