いよいよ暑くなってきました!

皆様こんにちは。西宮市、夙川グリーンプレイス内、藤本整形外科循環器内科クリニック、理学療法士の泉本です。タイトルの通り先週末くらいから暑くなってきましたね。梅雨入り間近で30度近い気温となる日も多くなりそうです。湿度も高いと疲労感が倍増する感じがしますよね。

身体が暑い気温に慣れていくことを「暑熱順化(しょねつじゅんか)」と言います。順応には1週間から10日かかるといわれています。運動習慣がある方にとっても暑さに慣れていない期間は注意が必要です。注意点として運動の強度や時間、休憩、水分補給に配慮したいところです。

日本スポーツ協会(JSPO)では熱中症予防対策として環境温度を評価した運動指針を出しています。

運動環境の温度を評価する際には、気温、気流、湿度および輻射熱(輻射=放射)が重要な因子となり、これらを加味したWBGT(「暑さ指数」ともいわれます)が用いられます。

※温度環境の評価

熱中症予防の温度指標としてWBGT(Wet‐Bulb Globe Temperature)が用いられる。最近では「暑さ指数」と言われる。暑さ、寒さに関係する環境因子として気温、温度、輻射熱、気流の4つがあり、WBGTは湿球温度(湿度)、黒球温度(輻射熱)と乾球温度(気温)の3項目から算出される。湿球温度と黒球温度には気流の影響も反映されるのでWBGTは4因子すべてを反映した指標と言える。特殊な検査器具で測定後、決まった計算式で算出する。

暑さに順応しにくい方や体力がない方は熱中症をおこしやすいリスクもあり注意が必要です。人間の体重の60%は水分でできています。摂取した水分は腸から吸収され血液などの体液となり全身を循環します。酸素や栄養分を細胞に届けたり老廃物を尿として排泄する役目もあります。体温が上がった時には皮膚の血流循環を増やして発汗させ、熱を外へ逃がします。体温を一定に保つためにとても重要な働きをしています。

運動をしていなくても暑い時期には熱中症の注意が必要です。水分をこまめに摂取しましょう。

ご高齢な方は体内の水分量、発汗量も若年者より少ないのが一般的です。皮膚の血流量も減少している為、発汗しにくく容易に体温上昇をきたしやすくなっています。脳梗塞や心筋梗塞も水分摂取の不足がリスク要因の一つになります。最近では高校生などの若い人でも熱中症になってしまうニュースがありました。暑さに徐々に慣れていくことと、こまめに水分摂取を行うことで梅雨の季節を乗り切りましょう!