身も心も温めます。

皆様こんにちは。西宮市の夙川グリーンプレイスにある藤本整形外科循環器内科クリニック、理学療法士の泉本です。
10月となりました!朝や夕方は涼しくなってきましたね。緊急事態宣言は解除となりましたがまだまだ感染予防は必要です。気を緩めずに毎日を過ごしていきましょう。


今回は当院で活躍している物理療法機器についてご紹介したいと思います。写真にあるように冷蔵庫?のような箱の中には黒い物体が…。これはフィジオパックと言う温熱療法器具です。
黒いパックの中には厳選された5種の鉱石(ブラックシリカ・ゲルマニウム鉱石・トルマリン・テラ鉱石・ゼオライト鉱石)と磁気セラミックボールが入っています。複数の鉱石を配合することで遠赤外線放射率が高まり、温度持続時間が長く保たれるようになっています。簡単に言うとパックで患部を覆うことで組織を加温して治療に役立てるものです。

四角い箱の中は…
こうなっています。
パックのサイズは4種類。肩、腰、手首など部位にあわせて使用します。

これは主に慢性的な疼痛に使用します。組織を温めることで循環が改善し、血管内の疼痛物質(プロスタグランジンなど)が排除され鎮痛効果を発揮します。循環が改善すると局所の血流が多くなるので組織の栄養状態の改善にもつながり修復能力も高められます。この他にも緩やかな加温によって精神的、身体的緊張の緩和(リラクゼーション)効果も期待できます。

実際はこんな感じで使用します。

理学療法士としては上記のような効果に加え、加温による軟部組織(靭帯、腱、関節包、瘢痕組織など)の伸張性増大も期待し、適用後ただちにストレッチや関節を動かしていきます。そうすることで組織の伸張性や長さを維持し、関節の可動性や組織の柔軟性を改善していきます。

この温熱療法は熱エネルギーが漸増するわけではないので熱傷などの危険性も少なく安全です。慢性的な腰痛や肩関節周囲炎、膝の痛みなどがある方は一度、経験してみてください。患部が覆われてすぐに心も落ち着くことが実感できるのでおススメです。