BA1、BA4/5 対応ワクチン 

皆様、こんにちは。西宮市、夙川グリーンプレイス内の藤本整形外科循環器内科クリニック、循環器内科 前田(藤本)惠子です。

現在新型コロナウイルスワクチンもファイザー社製では2価ワクチン(BA1対応)を行っております。しかし、しばらくするとBA4/5 対応ワクチンが導入される予定です。

  さて、BA1対応と、BA4.5対応ワクチンの違いは?とよくお問合せがございますが、従来型の新型コロナワクチンはデルタ株対応でありましたが、2価ワクチン(BA1)からはオミクロン株対応となっております。

 BA1対応ワクチンでBA4.5オミクロン株に対応していますか?ということですが、

モデルナによれば、同社が開発・承認申請中のBA.1ワクチン(2価)では、4回目接種の前後で、BA.4およびBA.5に対する中和抗体価は平均6.3倍(5.7~6.9倍)となったと報告されています。(このワクチンには、従来ワクチンの成分25μgとBA.1対応成分25μgが含まれています)

ファイザーも、同社のBA.1ワクチンについて、「BA.4およびBA.5に対しても中和能力が示された」とした。ただし、「BA.1への効果より低い」という。なお、同社のBA.1ワクチン(2価、BA.1対応成分15μg)の接種前後で、BA.1に対する中和抗体価は9.1倍となったと報告されています。

BA.1ワクチンであっても、追加接種を受けないより受けたほうがBA.5への防御力が高まる、どちらかといえば重症化は防げるといったほうがよいかもしれません。

 BA.1に関してはヒトでの臨床試験を経て承認を得ておりますが、BA.4,5ワクチンはヒトでの臨床試験を経ていない違いもあります。

 冬に訪れるだろうといわれている第8波は、BA.5ではなく、BA4,6 やBA2.75 であるとの可能性も示唆されております。重症化を防ぐ目的としてはオミクロン株対応のBA1, BA4,5ワクチンのいずれも効果は期待されているため、重症化リスクの高い高齢者の方々は早めの対応 現在2価ワクチンを打たれてもよいと思います。BA.4,5 ワクチンは、各自治体により配布日程が異なりますので、タイミングも検討の材料と思います。

  いずれのワクチンも従来のデルタ株対応のワクチンに比べて副反応に差はないといわれております。