姿勢や環境を考慮して腰痛予防を!

皆様こんにちは。西宮市、夙川グリーンやプレイス、藤本整形外科循環器内科クリニック、理学療法士の泉本です。暑い日が続きますが夏バテはしていませんか?こまめに水分補給して引き続き脱水症予防をしていきましょう!

当院では腰痛を訴えられる患者様が多数通院されています。原因は様々ですが最も手っ取り早く疼痛を避けるアプローチとして日常の姿勢や動作の改善を指導させていただいています。デスクワーク、スマホ操作、車の運転などの同一姿勢、前かがみ作業が多い動作パターンなどでは腰部に掛かる負担は顕著です。

下の図は姿勢の違いにより椎間板内圧を指数化したものです。スウェーデンの整形外科医ナッケムソンが腰椎椎間板にかかる内圧を指数化したものです。直立位を100として各姿勢との差を指数で示しています。一見、座っているほうが楽に感じられるかもしれませんが座位での負担は140となります。

特に負担がかかるのは、荷物を持って前かがみになる場合です。立位で荷物を持って前かがみになる場合(指数220)も直立位の約2倍の負担となるのですが座位の前かがみ動作になると3倍近く(指数275)になってしまいます。

座位での前かがみ姿勢はかなりの負担を強いられることはわかりました。ではどのように対策をしていくかです。日常では座った時に目線を高く保てて姿勢が前屈位にならないような環境にすることを推奨しています。また腰部にねじれが生じないように体の正面と視線の先が一致するように勧めています。

「腰痛」と言っても原因は様々です。意識しての姿勢改善や環境設定など、まずは簡単にできるアプローチからやっていきましょう。