タオルで簡単ストレッチ!

皆様こんにちは。西宮市、夙川グリーンプレイス内、藤本整形外科循環器内科クリニック、理学療法士の泉本です。梅雨はいつの間にか明けてしまいました。焼けつくような日差しの強い日が続いて冷房が必須となってきましたね。急な暑さに疲労はたまっていませんか?

この時期、屋外での運動は行いにくいのではないでしょうか。冷房の効いた屋内でのパソコン作業やスマートフォン操作、家事や仕事、作業全般で首や肩に疲労がたまりやすい方には家庭にある「タオル」でできる簡単な運動をおすすめします。

もともと4足歩行動物であったヒトは重力に逆らって頚椎を伸展させていたため、頚部の後方筋群は発達しています。しかし、前傾位での同姿勢、同作業が続くと無意識に使用している後頚部、肩甲帯の筋肉は疲れてしまいます。仕事、家事、作業の少しの合間にあえて時間をとって動かすようにして筋肉の疲労をためないようにしていきましょう。

黄矢印がタオルを引っ張る方向です。反対方向に頭部を倒します。タオルを軸に頸部の運動を誘導します。
黄矢印の方向にタオルを引っ張ります。固定された末梢部の両手を大きく動かすことで、中枢部では胸郭上での肩甲骨の動き(後傾、上下方回旋)が促されます。体幹筋の側面、胸筋群、三角筋前部も伸張されます。
黄矢印方向にタオルを引っ張ります。肩甲骨の下方回旋、前傾が誘導されます。三角筋前方線維、肩関節外旋筋を伸張します。

今回の運動では

①頸部と肩甲帯周囲の疼痛や緊張を緩和すること

②頚部、肩甲帯、胸郭の筋群の伸張性の改善をはかり、関節可動域の拡大あるいは維持すること

として良姿勢に必要な組織の柔軟性、関節の可動性を引き出すことが目的です。

主な効果としては頚部、肩甲帯周囲筋の緊張緩和、血液循環の促進、肩関節、頚部の関節可動域改善、疼痛の緩和や疲労改善、姿勢異常の矯正などがあげられます。

写真にあるように「タオル」を利用して簡単にストレッチは可能です。自宅や職場でのちょっとした時間に簡単にセルフストレッチをしてみましょう!