片足で立っていられますか?
2022年5月24日
皆様こんにちは。西宮市、夙川グリーンプレイス、藤本整形外科循環器内科クリニック、理学療法士の泉本です。今週は気温が高くなっていきそうです。外出時は水分の補給をこまめに取るようにしていきましょう。
タイトルにある片足立ちはリハビリ場面でも簡便なバランス練習として患者様に行ってもらうことがあります。皆様も遊びの中などで一度は経験はあると思いますが、どれくらいの時間を保持できますか?
方法
①靴、また素足で滑らない条件である程度、固さのあるしっかりとした床で実施します。転びそうになったら即座に何かつかめるようにしておきましょう。
② 両手を腰にあてどちらか一方の足を床から5㎝あげた状態で最大60秒間保持できるかどうかを確認しましょう。なお、1~2回程度練習してから検査は実施しましょう。
③ 挙上した足は支持側につけないようにしましょう。
④ 大きく体がゆれて倒れそうになったり、あげた足が床に接地したり、軸足の接地面がずれたりしたら測定は終了です。
⓹ 転倒に十分注意して介助者がいる場合は近くにいてもらうようにしましょう。
日本整形外科学会では運動器不安定症と診断するための基準に開眼片脚立位時間が15秒未満の場合を判断基準としています。年代が進むにつれて保持できる時間は少なくなっており60歳代以降は明らかな短縮が見られます。転倒リスクの高まりもうなづけるデータとなっています。
いかがでしょうか。片足立ちは転倒リスクなど全般的なバランスを見るための評価の一つでありますが、一度、同年代の平均値と比べてみてください。