関節リウマチ・骨軟部腫瘍
関節リウマチについて
関節が腫れて痛くなる病気の中に関節リウマチがあります。この病気は手や指をはじめ全身の関節が炎症を起こして痛くなる病気です。原因は未だ不明ですが体の免疫異常で起こる自己免疫疾患の一つです。
関節リウマチは関節炎から関節破壊、関節変形に進行して痛みのみならず関節変形に伴う手足の機能障害によって生活に大きな不自由が出る病気です。現在では病気のメカニズムが徐々に分かってきておりそれにともなって治療が大きく進歩しています。
今では早期に診断して適切な治療を開始することで関節破壊が生じないようにすることが可能となっており関節リウマチ治療の第一目標です。
治療には中心となるメトトレキサートに代表される抗リウマチ薬に加えて生物学的製剤、さらに生物学的製剤と同じく分子標的薬ですが注射ではなく内服薬であるJAK阻害剤などを使用します。
このような方はご相談ください
- パジャマのボタンが外しにくい、お箸を持ちにくいなど朝起きてしばらくの間の動作に違和感がある(いわゆる朝のこわばり)
- 2週間以上続く複数の左右両方の関節の痛み
- 家族や親類などに関節リウマチの患者様がいる。
など
リウマチの手術療法
薬物療法やリハビリを行っても痛みがやわらがない場合や、関節障害のために歩行が困難になるなど、日常生活に支障が生じている場合に行われます。近年、手術技術は進歩しており、また優れた人工関節も開発されています。滑膜を取り除くことで痛みなどの症状を改善させる「滑膜切除術」、関節を人工関節に入れ替える「機能再建手術」を行います。手術治療や精密検査が必要な場合は速やかに適切な病院を紹介いたします。
骨軟部腫瘍について
骨や筋肉や脂肪、神経にも数は多くありませんが腫瘍ができます。体の表面からしこりや腫れとしてご自身が触れられるものもありますが、体の奥にできてしまったものでは痛みやしびれが出るまでわからない場合もあります。
そのほとんどは良性腫瘍ですがまれに肉腫といわれる「骨のがん、筋肉のがん」ができることもありあす。
数が少ないため整形外科医でも治療経験のある医師が多くありません。院長は病院勤務時代は骨軟部腫瘍専門施設で診断治療にも従事していました。
ただのしこりと言われていても少しでも気になるのであればご相談ください。
このような方はご相談ください
- 手足や体幹に腫瘤、しこりができて違和感がある
- 以前は痛みが無かった腫瘤に痛みが出るようになった、急に大きくなってきた。
- 腫れている部分を圧迫すると痛みが走る
- 特に強い力をかけていないのに、骨折してしまった
など